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点字は、指先で読むものだと思い込んでいませんか?

普通には「点字」は、書かれている場所に指を差出し、直径1ミリの凸点を指先で触りながら読みます。
しかし、中途で視覚障害になった人は、なかなかそのような読み方を習得することが難しいと言われています。

長谷川貞夫は、かねてから指の触覚だけに頼らない点字システムの利用法として、「体表点字」というアイディアを提案してきました。
2003年に、長谷川貞夫と共同研究者は、世界で初めて体表点字の実験を行いました。
体表点字では、点字を指先の触覚で読むのではなく、電気を使い、点字の1点を1センチの振動体の振動で表現します。そして、指先以外のあらゆる場所(頭部、胴体、四肢など)を使って、点字を読むことができるようになります。
1個の振動体と点字1マスの大きさは、目的によって、いろいろと選ぶことができるのです。

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知られていなかったもう一つのことばの入口。

音声によることばの入口は、「耳」です。出口は、「口」や「スピーカー」などです。

文字によることばの入口は、「目」です。出口は、手で書く筆記具やパソコンのキーで、最近はスマホの画面もあります。

実は、私たちのからだの表面全部が、体表点字という文字の入口なのです。出口は、パソコンのキーでも、スマホの画面でもかまいません。

体表点字素子を付けて遊ぶ人々

体表点字に秘められた可能性

人類はまだ、体表を文字の入口にすることは未経験です。
じっとしていて、自然に、体の胴体、上肢、下肢で、ことばが伝わったらどうでしょう。
スポーツの試合の場面で、いろいろとサインを伝えられたら、何と有利なことでしょうか。
これは、先に使った者勝ちの世界です。

点字の形の学習なんて、やさしいものです。試してみればわかります。

文中に解説されている振動素子の装着箇所

振動素子の設置位置

6点式読み取りは、6個の振動子を点字の「め」の字形に背部に12センチ間隔で装着します。
同様に、両腕には二の腕・肘・手首の順にも装着できます。両足あるいは、片足だけに6個を装着することもできます。その他も可能です。

2点式読み取りは2個の振動子を適切な間隔で並べ、点字の6点を、0.3秒ぐらいの間隔で、上、中、下段に分けて表示します。
2個の振動子は、両手首など全身で考えられるます。小型の振動子があれば、耳たぶなども有望です。
実験としては、耳たぶで行なっています。また、イヤホンも耳で応用しています。

ヘレンケラースマホと組み合わせた活用